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ここんとこ東京に来て思うんだが 変な客、 少なくなったなー。 数年前まで十年以上あっちで暮らし、日々ミョーな人間に会いまくりだった。 今は隣県の僻地暮らしだが、必要に迫られ結構な頻度で上京している。 時間を潰すために、やっすい店にて一人過ごすことが多かったので、 自然と奇妙な常連客たちとそこで出会うようになっていったものだった。 以前にもこの日記に、いつも待ち合わせして(そのやっすいカフェwwwwwで) そこで角度から熱量からその日の気分次第で 出会いがしらにキスするカップルがいるとか 書いたことがあった。 (今日はノッてんなあ~とか、もう馴れて感想もその程度) 他にもたらふくそこで、名前なんか知らんが顔だけはつきあわせてきた常連どもだったが、 やっぱり印象度キングはあのオッサンが一等賞だったよなあ、と今日しんみり回想していた。 そのオッサンは普通の顔をしている。 特別に目を引くオヤジではないのだが、 彼はよくない趣味を持っていた。 営業中のカフェでの、 強引な寒風摩擦。 アレ初めて見た時は、ポカンとしたまま ドッキリなんじゃないかとカメラ探しちまった。 どっこにでもある白タオル持参。 それを振るのさ、ブンブンと。 暑い夏にいきなり店内でTシャツをいそいそ脱ぎだして 思わず無言で見上げてた自分のまん前でそのオヤジ ザッシュ ザッシュ ザッシュ ビシン ヒュン すげー勢いでタオルを背中に擦り付ける。 汗を拭いてるとは思えない摩擦の強さと、激しい勢い。 何かに似てる。 そう息を呑んで目が点だったが、すぐに思い出したね。 アレだよ、ブルー・スリー。 (カンフー映画スター。ヌンチャクでさ、アチョー!!ってやるヤツ) ともかく店員ですら注意ができないほどのアクションでもって 店内の注目を浴びながら普通のオッサンがタオルをビシンバシン。 音が出るほど、風圧で隣りの席の子のレポート用紙が飛ぶほど やるわけだよ。 んで、それが終わると、またさっきのTシャツをいそいそ着て タオルを鞄にしまい、コーヒーブレイクに戻っていく。 なんだったんだ、今の━━━━━━━━ あの瞬間、店内全員に(オッサンをのぞく) 連帯感が芽生えたね。 それが一回じゃねえんだもん。 行くたびに会うようになっちまって。 そういや携帯で動画撮ってるヤツもいたなー。 自分も・・・! と一瞬思ったが、 見返したいか? と己に問い、 やめた記憶がある。 そのオッサンも常連で、夏は過ぎ、秋も更け、冬へどんどん近付いていった訳だよ。 寒風摩擦つったら、冬が本場だろ? あのオッサン、きっと張り切るんだろーなーと思いつつ 冬に店を訪れて、どうしたことか ガソリンは違和感に襲われたのである。 オッサンがいない。 風邪でも引いたか? と赤の他人なのに心配していたら どうにもななめ前の同じく常連の男が、ある客にやたら激しく注目してたんだよね。 その対象がまた、どこにでもいる普通のオッサンでよ。 え? 普段のポーカーフェイスを忘れ、 思いっきり そのオッサンを注視しまくること数秒。 (オッサンか!!) そこにいたオヤジは・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・ あったかそーなセーターを着た上に、 これまたあったかそーな黒いダウンを着込み、 涼しい顔でコーヒーを味わう 影の薄い人間てだけの男になっていた。 冬は? やんないの?! その場で、思わず立ち上がった常連もいたが 皆、同じ表情を浮べていた。 あの時も一致団結連帯感パワーの神秘を味わったね。 散々に見せ付けてきた健康への熱いパッションのアピールは 一体なんだったんだ。 それ以後、何もせずコーヒーをぬくぬく味わうオッサン姿しか見なくなって どっかでさびしかったかもしれない。 こんのへタレめが とも思っちゃってたかもしれない。 だって彼は本当に、私ら常連にとって 健康アクションスターだったんだ。 オッサンの話だけで、もうこんな長くなっちまった(苦笑) 他にも色々いたんだけどねー。 建築家なのかなって感じのちょっといい男で、すごい知的なんだけど 毎度製図なのかしらんが広げてるのだが、 それもまた毎度そこにコーヒーをこぼし 「・・・・・・・!」 と無言で頭を抱えているヤツとか (かっこいいんだけど、学習能力はなさそうな男だった) コーヒーに毎度スティックシュガーを六本いれるくせに すげー痩せてる女とか(胃下垂なのか病気なのか診断に悩んだ) 他にもたくさん色々いて、楽しかったんだよ。 なのに、今はそんなこんなな常連が消え 今いる古株は自分だけになっちまったんである。 切ない。 恋愛中の人に言ったらケリいれられそうだけれども、 非常に切ない思いに暮れるガソリンなのである。
by haioku181
| 2009-11-28 19:53
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